1.研究会名称
日本語名称:名古屋カンボジア開発研究会
英語名称 :Nagoya Team on Cambodian Development Studies
(略:NATOCDS=ナットクデス)
2.設立日
平成25年8月19日
3.設立趣旨
名古屋大都市圏は世界有数なものづくり中枢圏域として発展してきた。第二次世界大戦後のものづくり産業・農林水産業の振興と、それを支える社会基盤整備に精力的に努めてきた成果である。この間の業績にはアジアをはじめとする発展途上国における開発援助に有効な技術・経験を多く含んでいる。名古屋大都市圏の豊かさの源泉を想う時、この地域の技術・経験を活用した開発援助は地域の「社会的責任」であるといえる。
開発援助を考える際には、発展途上国がターゲットされ、その現地のニーズや実情に精通したその国出身の人達との積極的な対話が不可欠である。とりわけインフラ整備については日本が技術や経験を有するが、それらをそのまま輸出すればよいのではなく、その国の社会が受け入れ可能な形で導入されてこそ真に役立つものとなるからである。 名古屋大都市圏にはカンボジア人留学生をはじめ多くのアジア出身の人々が活躍しており、彼らの存在を生かして現地を知り、協力のあり方を考えることが有効である。また、彼らの技術力・語学力と帰国後日本での勉学の成果を生かして本国において活躍する学識者、企業などとの人脈は、こうした活動に直接的に役立つばかりでなく、彼らの支援・協力を得て、名古屋大都市圏とアジアの現地をつなぐ開発援助プロジェクト形成が可能である。
アンコールワットをはじめとするカンボジアの歴史に関心を寄せる日本人は名古屋大都市圏内においても少なくない。しかし、カンボジアに対してビジネス展開をしている企業はまだ少数である。そこで、名古屋大都市圏内外におけるカンボジア王国関係の人々との交流・連帯を促進させながら、カンボジア王国における国土づくりの諸課題を解決することを目的とし、あわせてプロジェクト形成により新たなビジネスの創出を図る研究会を立ち上げるものである。